ビジネスプレゼンスを高めよう 〜 タフ&エレガントな存在感の作り方〜

オーガナイズ・コンサルティングオフィシャルブログ。 ビジネスプレゼンスを高める理論をお伝えしていきます。

コンペプレゼンは「相手を無効化する」

皆さん、こんにちは。清水久三子です。

コンサル時代は、競合とのコンペや社内でのコンペプレゼンなどがよくありました。そんな時は相手の出方を徹底的に理解した上で、何を主張するかをじっくりと考えます。

私はできればトップバッターで先行逃げ切り型が好きなのですが、事務局のご配慮でトリに回されることも多く、相手の出方が分かるとそれはそれで自分も話し方を変えなくてはいけないため、結構大変でした。

コンペプレゼンに臨まれる方に対しては、

「コンペのプレゼンでは、相手の主張を無効化できるかどうかが肝です」

というアドバイスをします。

ある方は、非常に大きな大会で名だたる人々との競演とのこと。作戦会議では、競演する方々が、どんなメッセージをどんな風に伝えてきそうかという予想を聞きながら、一緒に作戦を練ります。

例えば、ライバルAさんがどういう感じできそうかと聞くと「多分、自分のこれまでの体験を語って泣くと思う」とのこと。これは共感を呼びそうですが、実は「私、頑張ったんです!」というメッセージに今ひとつ乗れない人も多かったりします。

芸人さんが「笑われるんじゃない、笑わせるんだ」というのと同様、プロが感極まって泣いていいのは最後の受賞の瞬間だけです。それを踏まえて、

- 自分はあくまでもプロとして伝えるべきことを伝えること
- 共感を呼ぶマイストーリーを冗長にならずに表現すること
- 業界の先導者としてのプレゼンスを見せること

などを具体的な内容とともにアドバイスしました。

私は本番は見ておりませんが、参加した人から後日、「あの人だけ、全然違った」とうかがって、参謀役としてはホッとしました。

無効化というと、ライバルを否定すると思われる方もいるのですが、それとは違います。非難合戦は聞いている方も気持ちが良いものではありません。勝負のしどころを変えるという感じでしょうか?本当に自分が伝えるべきことに真摯に向き合ってきた人なら話し合っていくうちに、「そうそう、これだ!」という一段上のレベルのものが出てくるのです。それを一緒に探し出すのが私の楽しみです。

コンペとなると、プレゼンスもコンテンツ(メッセージ&ストーリー)も、相対的に考える必要が出てきます。客観的に自分とライバルを見ないとできないので普通よりも難しいかもしれませんが、より自分と向き合えるとても良い機会だと思います。

プレゼン個人クリニックでは、ストーリー作りから、リハーサル、発声などなどみっちりと行います。「自分がプレゼンに出る時、こんなのあったらいいな」と思うことをぎゅっとサービスに入れ込みました。

プレゼンが苦手なのは当たり前です。私もお腹が痛くなり、手が冷たくなり、眠れませんし、心臓バクバクします。でも、それでも伝えたいことがあるという思いで乗り越えた時には、違う景色が見えます。そんな景色に近づけるお手伝いができたら嬉しいです。

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