ビジネスプレゼンスを高めよう 〜 タフ&エレガントな存在感の作り方〜

オーガナイズ・コンサルティングオフィシャルブログ。 ビジネスプレゼンスを高める理論をお伝えしていきます。

強さと親しみやすさのバランスとは?

みなさん、こんにちは。清水です。

今日はプレゼンスにおけるバランスのお話しをします。

 人は話しを聞く時に常に相手を値踏みしています。「この人の話しを信じてよいのか?」、「この人の言うことを聞く気になるか?」を、プレゼンする人が部屋に入ってきて、第一声を発してから数分の間に判断します。

 つまり、プレゼンテーションを始める時には信じるに足る存在であることを証明する「強さ」と、この人の言うことなら聞いてみたいという「親しみやすさ」を感じさせる必要があります。

 この二つを同時に感じさせるのは実はとても難しいのです。強さと親しみやすさはシーソー関係にあるからです。強そうな相手には、親しみやすさは中々感じにくくなりますし、親しみやすさは弱さを感じさせることもあるからです。

 私の例でお話ししましょう。私が若手コンサルタントだった頃、まだ提案前でお会いする前にも関わらずクライアントの役員から「うちの現場は荒っぽいから女性のプロジェクトマネージャーは困る」と言われたことがあります。このように女性には「強さには欠ける」という古典的ステレオタイプのプレゼンスが付きまといます。

 それがキャリアを積んでくると「清水さんは怖そうで近寄りがたいと思ってました」ということを役員の方から言われることが増えてきました。コンサルタントという職業や高いポジションなどは一般的に「強さはあるが、親しみに欠ける」というプレゼンスになるわけです。 

 「強さ」と「親しみやすさ」は、自分と相手との関係で決まります。まずは相手が自分にどんなイメージを抱いているのか、強さなのか親しみやすさなのかを把握することが出発点になります。前述の私の例で言えば、「女性では困る」または「仕事の能力が低い」と思われているのであれば意識して強さを演出していきます。「近寄りがたい」と思われているのであれば、逆に親しみやすさを意識して前面に出していくわけです。このバランスがとれると、「強くて親しみやすい」という最強のプレゼンスで相手の懐に入ることができます。

 

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